大阪のがん患者支援の場を訪問しました
2026年2月27日、大阪を訪れ、大阪国際がんセンター敷地内の患者交流棟にあるNPO法人つながりひろばとルネサンスがん運動支援センターを見学してきました。
がん患者同士の交流や相談、運動支援など、がんと向き合う人を支えるさまざまな取り組みをされており、地域での支援のあり方について多くのヒントをいただく機会となりました。
患者同士が安心して語り合える場所「つながりひろば」
「つながりひろば」は、がんと向き合う人たちが、病気のことや日々の思いなどを自由に話せる居場所です。大阪国際がんセンターで長く看護部長を務められた笹田さんが8年前に始められました。
病院の中では、患者さんのお話をじっくり聴く時間を取ることが難しい。そんな思いから、この場所ではスタッフが時間をかけて患者さんの声に耳を傾け、患者同士が交流できるさまざまな活動が行われています。

ゆったりと過ごせるテーブルや椅子と、がんに関する書籍などが収められた棚、可愛いキャラクターグッズなど、見ているだけでもとても気持ちが安らぐ空間です。そんな場所で理事長の笹田友恵さんにお話を伺いました。

つながりひろばでは患者さんの悩みや気持ちをじっくりと聴くなんでも相談室、栄養や治療などについて学ぶプログラムのほか、季節ごとに患者さんが交流できるイベントが企画されています。
活動の中でも特に興味深かったのは、活動初期から続いている「元気マラソンチーム」があることです。
「がんと運動」の重要性が科学的にも広く知られていますが、がん患者さんがマラソンに挑戦するチームがあると聞き、驚きました。もちろん、全員が走るわけではありませんが、マラソンに挑戦する仲間をみんなで応援し、その姿から元気をもらう。そんな前向きなエネルギーが、このチームにはあるようでした。
また、つながりひろばでは週に一度、畑(ファーム)で野菜を育てる活動も行われており、収穫した野菜を料理して一緒に食べることもあるそうです。
体を動かし、土に触れ、食事をともにしながら、自然と笑顔が広がっていく。
つながりひろばは、そんな時間が流れる場所なのだと感じました。
がん患者のための運動支援
今回の訪問は、同じ患者交流棟にあるルネサンスがん運動支援センターの石野田さんにつないでいただきました。このセンターでは、がん患者さんの体調や治療状況に配慮した運動プログラムを提供しています。
個別の運動指導だけでなく、つながりひろばとはウォーキング教室など、さまざまな形で患者さんが安心して体を動かせる機会を一緒につくっています。
また特に力を入れているのが、大阪国際がんセンター認定の「がん専門運動指導士」の育成です。
現在では全国で多くの指導者が活躍しているそうです。
西東京市にも、この資格を持つ理学療法士やフィットネスインストラクターの方がいらっしゃいます。がんや治療の影響を理解した専門家から運動指導を受けられるため、治療の影響で体力に不安があっても、安心して体を動かせる心強い味方です。
地域で広がるがん患者の居場所づくり
昨年訪問した金沢の石川県がん安心生活サポートハウス つどい場はなうめや元ちゃんハウスなど、全国各地にさまざまながん患者の居場所や支援の場があります。
西東京市にはまだ常設の施設はありませんが、地域のさまざまな活動や人のつながりを生かしていくことで、私たちにもできることがきっとある。今回の訪問は、その可能性を感じさせてくれる、多くの学びとヒントをいただいた一日となりました。

つながりひろばのキャラクター、はぐくまと一緒に


